浄化槽を使っている家だと必ずと言っていいほど臭いに悩まされた事があると思います。
浄化槽の仕組みって難しかったり、使ってはいけないものもあるので面倒ですよね。
でも、知らずに間違った使い方をしていると臭いの原因になってしまうこともあります。
今回はトイレの浄化槽の臭いをとる方法や、浄化槽の正しい使い方についてまとめてみました。
トイレの浄化槽が臭い!原因は?
まずは臭いの原因を調べてみましょう。
バクテリアの働きが弱っている
トイレの浄化槽には、汚れた水を浄化するための微生物(バクテリア)がいます。
このバクテリアの働きが弱くなってしまったり死滅してしまうと、汚れた水を分解することができず臭いが発生する原因となります。
何らかの原因でバクテリアが繁殖しにくい状態になっている可能性があるので、まずは原因を突き止めましょう!
- トイレ洗剤に『塩素系』のものを使っている
- 糖尿病、高血圧、抗がん剤などの薬を飲んでいる
など
特にトイレのしつこい汚れが気になって、カビ取り剤や漂白剤を使ってしまった!という方が多いです。
健康系の薬の影響についてはよく言われているようですが、影響がないことがほとんどだそうです。
配管のつまりや劣化
浄化槽には配管やエアーポンプが必ずついています。
この配管やエアーポンプのフィルターが目詰まりや劣化していると臭いの原因となります。
- トイレットペーパーを多く使用した
- 何年も掃除していない
- 嘔吐物を流した
- ペットの糞を流した
- 配管やトラップの劣化や異常
など
トイレットペーパーは繊維質のためたくさんの量を一度に流してしまうと、分解でききれずに配管のつまりの原因になってしまいます。
また嘔吐物やペットの糞は浄化槽内のバクテリアに悪影響を与える場合があり、悪臭やつまりの原因となってしまいます。
その他、他の部屋にまで臭いが充満してしまってる場合は、浄化槽の臭いの逆流を防ぐためのトラップに異常がある可能性があります。
トイレの浄化槽の臭いをとる方法
バクテリアを繁殖させる
浄化槽が臭う場合はバクテリアの異常によるものがほとんどです。
バクテリアが死滅してしまう洗剤を使ったり、そのほか影響のあることをやめて、まずはバクテリアを投入してみましょう。
バクテリアはホームセンターや、ネットでも販売されています。
バクテリアは季節によって繁殖にかかる期間は変わりますが、通常なら1週間ほどで繁殖しますよ。
バクテリアを投入してからしばらくの間は、洗剤を多量に使ったりしないように気を付けましょう。
業者に点検してもらう
浄化槽本体の異常でない場合は、バクテリアを繁殖させたり掃除をすることで臭いをとることができるので、一度試してみることをおすすめします。
それでも臭いが取れない場合は、業者さんに点検してもらいましょう。
その時に臭いが気になることを伝えて、劣化や詰まり、異常がないか調べてもらいましょう。
臭わせない!正しい浄化槽の使い方
最後に正しい使い方をおさらいします。
正しい使い方や手入れをすることで、水がきれいになる力を持続させることができますよ。
- トイレを使用したら、きちんと水で流す
- 掃除には『浄化槽用』以外のものを使わない
- トイレットペーパー以外のものを流さない
- トイレットペーパーを一度に多量流さない
- 浄化槽の電源は切らない
- 通気口や送風機など、空気の入口は塞がない
- マンホールはしめておく。上にものは置かない
- 消毒を常に切らさない
- 業者の保守点検を受ける(年3、4回程度)
- 業者の清掃を受ける(年1回程度)